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2018年7月28日(土)

西日本豪雨 「とにもかくにも 土砂をなんとか」

広島・呉 「土嚢袋に国補助」 党市議200袋届ける

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(写真)道路を川のように流れる水を確認する奥田氏=27日、広島県呉市

 西日本豪雨から3週間となった27日、土石流で11人の死者が出て、今も1人が行方不明となっている広島県呉市天応の西条地区で、日本共産党の奥田和夫呉市議が被災者の要望を聞きました。

 門の高さまで砂に埋もれた家の庭で黙々と土を土嚢(どのう)に詰めていた男性(76)は「こんなとこまで土砂がくるとは、思いもせんかった。とにもかくにも土砂をなんとかしてほしい」と言います。

 「毎日、手伝いにきようる」と話す友人の男性(76)の日焼けした顔には大粒の汗。約1時間半、2人で土嚢を27個積んでいました。「ボランティアが1日来てくれたけど、気が引けるし…」と言います。

 土砂で埋もれた家の前の道路は狭く土嚢の置きようがありません。

 環境省が20日に民有地の土砂、がれき撤去費用を事後精算で支給する通達を出したことを受け、市は26日付で、「天応地区については市が敷地内の土砂等を撤去します」というお知らせを発行。自治会のメンバーが、男性宅にお知らせを持ってきてくれました。

 男性は土嚢袋を自費で買っていましたが、レシートは取っていませんでした。「この前、1万円分の土嚢袋をこうたのに、もう足らん」

 奥田氏は「土嚢袋の代金は国からの補助があります。領収書をとっといてください」と伝え、すぐ土嚢袋を避難所の天応支所まで取りに走り、200袋を届けました。

 呉市土木部土木整備課によると、道路が土砂でまだ埋もれていることなどで、市による民有地敷地内の土砂撤去の時期は定かではないと言います。

 山を見上げると土砂が流れた跡が遠くから見てもわかるほどです。道路では水が川のように流れているところもあります。台風12号の影響が心配されます。

 (広島県・宮中里佳)


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