2018年7月23日(月)
「大雨・猛暑に備えを」
防災関連学会 市民に緊急メッセージ
|
防災に関する56の学会でつくる「防災学術連携体」は22日、西日本を中心とした豪雨災害について「地球環境の変化は、自然災害として身近に迫っている」などとする、市民に向けた緊急メッセージを発表しました。代表幹事の米田雅子、古谷誠章の両氏らが、東京都内で記者会見しました。
メッセージは「温暖化の進行に伴い、豪雨の発生頻度が高まりその規模も大きくなる傾向にある」と指摘。今後、台風や秋雨前線による大雨への備えだけでなく、西日本などの被災地では特に猛暑に厳重に警戒するよう呼び掛けています。
メッセージは「あなたには災害の危険性を知る義務と、自分と家族を守る責任がある」とも強調。洪水時に想定される浸水域を示す洪水ハザードマップや地域防災計画を参考にして、河川が氾濫した場合の浸水などを自ら確認するよう助言しています。また、二次災害や、豪雨と地震などの複合災害にも目を向けるようよびかけています。
古谷氏は、豪雨の経験不足によって被害が拡大していることをめぐり「それぞれの人が、自分の住んでいる所にはどんなリスクがあるのか、これを機会に考えてほしい。それぞれの場所に、固有のリスクがある」と述べました。
東京大学の中村尚教授らが、西日本豪雨について解説しました。