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2018年7月19日(木)

“築地壊すのか”“知事呼んで”

都の説明会 抗議で紛糾

 東京都は17日夜、築地市場(中央区)の営業を10月6日に終了し、移転先の豊洲新市場(江東区)を同11日に開場する計画に伴う住民説明会を初めて開きましたが、参加者からいっせいに抗議・質問が集中し、紛糾しました。

 中央区役所で開かれた説明会には約200人が参加。都の担当課長が豊洲への引っ越し計画と、築地市場の解体工事を10月11日から2020年2月までに行い、20年東京五輪・パラリンピック大会の輸送拠点を20年3月に完成させると説明。解体に伴う廃棄物の量は2トン車で2900台分としています。

 参加者から「築地を解体したら、移転したくないという人たちは営業できなくなる。(業者の)8割が移転したくないと言っている。小池知事を呼んでほしい」「朝8時から工事を行うのはおかしい。ここにはスクールゾーンがある」などの声が上がりました。

 解体工事に伴う粉じん飛散防止、五輪輸送拠点工事の影響、ネズミの駆除対策、環状2号線道路計画に批判が上がり、都の説明が不十分だったため紛糾。出席した解体工事の受注業者も説明しませんでした。参加者の要求を受け、都は今後も説明会を開くことを約束しました。

 築地女将(おかみ)さん会の山口タイ会長は「本当に小池知事は築地を壊すつもりですか。(知事が昨年6月に約束した)復帰を希望する人をきちんと(築地に)戻してくれるのですか」と質問。都は回答しませんでした。


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