2018年7月19日(木)
豪雨被災地 畳・家具捨てたが年金暮らしでは…
再建支援 望み切実
広島・坂町
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記録的な豪雨で土石流が襲い、土砂災害や浸水の被害をうけた広島県坂町小屋浦地区の避難所となっている小屋浦小学校周辺の住宅地では18日、断水が徐々に解消されるなか、住民らが家の中からの泥だしや片付けなどに懸命でした。流木や大きな岩が残り、土砂に埋まる車などはまだそのまま。消防や警察、自衛隊などが救援・復旧活動を続けます。(中東久直)
小屋浦小学校の校庭には、災害ゴミが積み上げられています。悪臭や土ぼこりのなか、マスク姿での片付け作業です。「どっから手をつけていいかわからないよ」。避難所生活をする男性(75)は、妻と2人で暮らす自宅が床上40~50センチくらい浸水しました。「リフォームしたいけど、どうなるか心配。2、3日前に罹災(りさい)証明書の申請をしたよ。避難所の朝食はパン、昼食と夜食は弁当。ありがたいけど、それだけではやっぱり飽きるね」
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坂町の別の地区に住む男性(62)は、土砂崩れと浸水の被害をうけた弟の家の泥だし、片付けにきていました。「ちょっともう辛抱づよくやるしかない。水道がきたので、弟夫妻は、いまは家の上で寝ていますね」
床上浸水で、6日夜から半日くらいは家が水に漬かっていたという男性(68)は「泥やぬれた畳や家具を全部だして、捨てたところです。家の消毒をどうするか。3日前に罹災証明書の申請をしました。年金で1人暮らし。行政の支援なしに住宅や生活再建は見通せない」といいます。床下の土が見える状態。「いまは、2階で生活している」と話しました。