2018年7月14日(土)
英国国教会 核兵器禁止条約を歓迎
政府に積極対応促す
英国国教会は10日まで同国中部ヨークで開いた総会で、昨年国連で採択された核兵器禁止条約を「歓迎」し、英国政府に対し、同条約に「積極的な対応」を求める決議を採択しました。
同教会のウェブサイトによると決議は、「核兵器には無差別の破壊力があり、まぎれもなくキリスト教徒がうまず努力し、世界中で廃絶せねばならない種類の兵器だ」と指摘しています。
核兵器禁止条約について、「国連加盟国の多数が核兵器は危険で不必要だと明確に示したもの」だとして歓迎を表明。英国政府に対して、同条約に積極的に対応し、核不拡散条約(NPT)の第6条(核兵器国の核軍備撤廃義務)を再確認するよう求めています。
8日の総会で決議案を提案したコトレル主教は、「これから行う投票は、核兵器を保持し開発することをめぐる新たな国民的議論に関するものだ」と説明。「化学兵器やクラスター爆弾といった無差別兵器については、国際的な合意が得られている」として、「核兵器のない世界」に向けた計画も立てるべきだと述べました。
英国国教会は16世紀に英国で成立、世界各国に広がっている聖公会の源流に当たります。信者数は英国を中心に2500万人です。