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2018年6月22日(金)

大阪北部地震 “がれき撤去 行政が負担を”

茨木市・枚方市 辰巳議員が被災地調査

高齢者 身近に入浴するとこない

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(写真)現地で調査する(右から)辰巳、朝田の両氏=21日、大阪府茨木市

 日本共産党の辰巳孝太郎参院議員(党地震対策本部副本部長)は21日、大阪北部地震により大きな被害が出ている大阪府茨木市と枚方市に調査に入りました。

 茨木市では、広範囲にガスが止まり、調理や入浴など日常生活に支障が出ています。

 日本共産党の朝田充市議団長とともに市内を回りました。屋根をブルーシートで覆う家が多く見られ、お寺の門や神社の壁が倒壊していました。ガスが停止しているため飲食店の臨時休業が目立ちます。

 辰巳議員は同市元町の茨木診療所を訪れ、山岡務事務長から被災状況を聞きました。山岡氏は「地震当日は出てきた看護師や介護士などで独居など気になる患者さんへの訪問と電話による安否確認を行いました。大きなけががなかったことを確認し、一安心しました」と状況を説明しました。ケアマネジャーからは「ガスが止まっていて、お風呂に入れない状況が続いている。自衛隊による入浴施設も遠くて高齢者はいけない。身近に入浴するところがないのが一番困っている」と話しました。辰巳議員は「安否確認や高齢世帯での片付けの手伝いなど、みなさんの助け合いでやられているのがよくわかりました」と語りました。

 瓦片や、壊れたたんす、壊れた家電、がれきなどがうず高く積まれた前で、同市大住町の自治会役員(63)は「行政はがれきを焼却場まで持って来いと言うが誰が運ぶのか。行政がしてくれないのであれば自治会で負担して業者に頼むしかないが、行政に負担してほしい」と話しました。

 辰巳議員らは茨木市役所訪れ、同市の西川恵三危機管理監から、「ブルーシートを3117枚配布している」「ガスの復旧が来週初めに早まった」ことなど被害状況や対策などの説明を受けました。辰巳議員は「市で破損した瓦や家具、家電などをぜひ引き取るなどの対応をしてほしい。産廃業者が引き取った場合の費用負担も考えてほしい」と要望しました。

 枚方市では、辰巳議員が、つつみ幸子市議、みわ智之府議予定候補とともに斜面の一部が崩れ、避難指示・避難勧告が出された地域を調査しました。

 敷地内に土砂が流れ込んだ家の住民は、被害が拡大しないよう対応した市職員への感謝を述べ、土砂崩れの様子を説明。「危険箇所に指定されているのは知っていたが、どれぐらい危険なのか住人に知らせてほしい」と要望しました。


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