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日本共産党

2018年6月22日(金)

過労死「実効性ある対策を」

防止議連総会 遺族、働き方法案に懸念

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(写真)発言する全国過労死を考える家族の会の寺西笑子代表(左端)=21日、参院議員会館

 超党派の「過労死等防止について考える議員連盟」は21日、参院議員会館で総会を開き、全国過労死を考える家族の会の寺西笑子代表らを招いて、今後の過労死防止対策について意見交換しました。

 総会では、過労死防止基本法にもとづく大綱改定案が議題にあがりました。

 寺西さんは「私たちは家族から過労死を出しました。過労死の歯止めになるのは、勤務間インターバルなどで長時間労働を防ぐこと、労働時間の適正把握、自死を防ぐパワハラ防止などです」と強調。「過労死・自死は今なお広がっているのが実情です。防止するにあたって、調査・研究・啓発だけでいいのでしょうか」と実効性ある対策を求めました。

 野党議員から「『働き方改革』法案は過労死を増やす不安があるのではないか」「高度プロフェッショナル制度を危惧する」との発言が相次ぎ、過労死遺族が大きくうなずきました。

 日本共産党からは高橋千鶴子、畑野君枝両衆院議員、吉良よし子、山添拓両参院議員が出席。高橋氏は「重点監督など必要な措置を取るべきだ」、吉良氏は「副業・兼業や雇用されない働き方の人たちの労働時間の状況もしっかり把握すべきだ」、山添氏は「労災認定基準(残業月80時間など)を過労死事案を広くカバーできるものに見直すべきだ」と発言しました。


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