2018年6月21日(木)
被災地、大雨警戒続く
大阪北部地震3日目 一部に避難指示
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最大震度6弱を観測した大阪北部地震から3日目の20日、被災地は大雨に見舞われました。一部地域で避難指示や勧告が出され、一部自治体では土砂災害への警戒から小中学校の休校を継続しました。
府内では断続的に強い雨が降り、北部の自治体を中心に大雨警報が出されました。
同日早朝に雨が激しく降った茨木市では、崩れた屋根をブルーシートで覆って補強した家屋が多数ありました。
同市に住む女性(67)は、地震で家の中はたんすや本棚が倒れ、ガラス製品の半分は完全に壊れたと当時の様子を語ります。「天気予報で今日強い雨が降ると聞いて、昨日すぐにブルーシートを屋根に張って対策をしました。雨漏りは何とか防ぐことができました」とほっとした表情でした。
自宅の屋根瓦が破損した枚方市の男性(74)は、購入した3枚と市が配布した2枚のブルーシートで19日に応急処置しました。近所にもブルーシートを張っている屋根が目立ちます。「余震でさらに崩れないか心配。修理もいつできるか見通しが立たない」と話しました。
共産党議員ら被害聞き取り
枚方市では同日、日本共産党の、みわ智之府議候補、広瀬ひとみ市議、やなぎだて輝幸市政対策部長らが地域を訪問。「家のブロック塀が崩れて狭い道をふさいでいるが、どう対処したらいいか」「空き家の門柱が倒れている」など市民から寄せられた被害情報をもとに調査しました。
同市の市役所では、空調パイプの破損による水漏れで別館5階の天井に穴があき、本館と別館の連絡通路の天井ボードが落下するなどの被害が出ています。
総務省消防庁のまとめによると、20日午後2時現在、地震による死者は5人。けが人は409人。建物562棟が被害に遭い、大阪府と京都府で計1750人が避難しています。