2018年6月20日(水)
ブロック塀など全国の学校危険箇所、総点検を
大阪北部地震女児犠牲受け 宮本氏、国に求める
衆院国交委
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日本共産党の宮本岳志議員は19日の衆院国土交通委員会で、大阪北部地震(18日)で高槻市立小学校のプールのブロック塀が倒れ、小4の女子児童が下敷きになって亡くなったことをうけ、全国の学校の危険箇所を総点検するよう求めました。
共産党地震対策本部の本部長代理として現場を調査した宮本氏は、ブロック塀真下の道路は緑色に塗装され、学校が「右側通行」で歩くよう指導していたことを紹介。「児童は学校の規則を守ったがゆえに命を落としてしまった。学校は子どもにとって一番安全で、一番命が守られる場所でなければならない」と強調しました。
文科省の山崎雅男技術参事官は、公立学校施設の耐震化に関するフォローアップ調査は校舎や体育館等に限定され、「ブロック塀は対象外だった」と説明しました。
宮本氏は、同調査によれば公立小中学校の構造体の耐震化率は98・8%、全国の9割近くの設置者が耐震化を完了したと指摘。「この結果に安心してしまったことが盲点になった」として、「学校のブロック塀の強度や、ブロック塀真下の通学路など、全国の学校の危険箇所を総点検すべきだ」と求めました。
山崎参事官は「全国の学校設置者に対し、小中学校のブロック塀等に関する点検を緊急に行うよう要請文を発出する」と答えました。