2018年6月19日(火)
「助けてくれる優しい人」 80歳死亡
大阪北部地震
大阪市東淀川区
大阪北部地震で大阪市東淀川区上新庄では、無職の安井実さん(80)が崩れた民家のブロック塀の下敷きになり死亡しました。安井さんは、長年、小学生の登下校の見守り活動をしており、この日も見守りに向かう途中でした。
ブロック塀が崩れた民家の家主の女性(74)は、「台所にいたらどーんという大きな音がしてから揺れがきたので驚いた。お隣の人が『塀が崩れていますよ』と教えてくれて、初めて気づきました」と地震発生当時を振り返りました。「気づいた時は(亡くなった安井さんは)もう運ばれた後でした。お土産を交換するなど付き合いがあった。困っていたら助けてくれる優しい方で、こんなことになって心が痛みます」と話しました。塀は石づくりで、30~40年前からあり、1995年の阪神・淡路大震災の時は異常がなかったといいます。(栗山萌実)