しんぶん赤旗

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日本共産党

2018年6月3日(日)

核兵器のない世界の実現など意見交換

森原国際委員会副責任者とネパール首相会談

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(写真)会談した森原氏(左)とオリ首相=5月31日、カトマンズ(佐伯一郎撮影)

 ネパールを訪問した日本共産党の森原公敏常任幹部会委員・国際委員会副責任者は5月31日、首都カトマンズの首相公邸で、シャルマ・オリ首相(ネパール共産党共同議長)と会談しました。ネパール共産党が主催したマルクス生誕200周年記念国際セミナーでの議論や核兵器廃絶の課題などについて意見を交換しました。

 オリ氏は森原氏が国際セミナーに出席し、発言したことに謝意を表明。森原氏はセミナーに日本共産党が招待されたことに感謝し、ネパールの社会変革の基本路線は「人民の複数制民主主義」とのオリ氏の冒頭発言がセミナーの基調を鮮明にしたと述べ、日本共産党が「多数者革命」の路線を確立する過程について説明しました。

 オリ氏は「多数者の革命」という言葉に大きくうなずき、レーニンの路線は当時のロシアの具体的な状況でとられたもので、21世紀の現実の中で各国の社会変革がそれと異なる道を進むことは自明だと強調。民意にもとづく平和的な手段で豊かな国家づくりをめざす道を進むと改めて表明しました。

 また森原氏は、世界で唯一の戦争被爆国である日本国民の核兵器廃絶の悲願について言及。国連が昨年採択した核兵器禁止条約にネパールが署名したことに敬意を表し、50カ国の批准という条約の発効要件をふまえ、ネパール政府の早期批准に期待を表明しました。

 オリ氏は、自身の広島・長崎訪問が核兵器廃絶の決意を強くしたと紹介し、核兵器は愛すべき地球と共存できないと強調。ネパールの平和運動がこの間、核兵器廃絶を求める多くの署名を国連に届け、原水爆禁止世界大会にも毎年代表団を送っていることに触れ、核兵器廃絶はネパール国民の願いでもあると語りました。(カトマンズ=佐伯一郎党国際局員)


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