2018年6月2日(土)
自民提言平和に逆行
穀田氏 軍事費GDP比2%批判
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日本共産党の穀田恵二議員は5月30日の衆院外務委員会で、政府が策定する次期「防衛大綱」に向けた自民党提言で、軍事費を対GDP(国内総生産)比2%とすることを求めている問題について質問しました。
山本朋広防衛副大臣は、軍事費を「GDPと機械的に結びつけるのは適切ではない」としながらも、2018年度の軍事費5兆1191億円がGDP比2%になれば「11兆2860億円になる」と初めて認めました。
穀田氏は「とてつもない金額だ。政府は、自民党提言のGDP比2%を是とするのか」と追及。山本氏は、安全保障環境などの諸要因を踏まえ「装備品等の防衛関係費を積み上げていく」と明言しました。
自民党提言は「北朝鮮は、わが国の安全に対する重大かつ差し迫った脅威」として、海自の「いずも」型護衛艦の改修を念頭に「多用途運用母艦」の導入や、最新鋭ステルス戦闘機F35Bの取得を明記。長距離巡航ミサイル導入による「敵基地反撃能力」保有の検討を促進するとしています。
穀田氏は、北朝鮮の完全な非核化をめぐり、対話による平和解決に向けた大きな流れが生まれていると指摘。「政府として自民党提言を是とするなど、平和の流れに逆行する」と強調し「軍事挑発に軍事力強化で対抗し合う悪循環を加速させる以外のなにものでもない」と批判しました。