2018年5月31日(木)
新潟知事選
党派超えて市民が奮闘
押し上げへ各地で
「再稼働推進の安倍政権のいいなりにならない」「新潟のことは新潟で決めます!」―。大激戦となっている新潟県知事選(6月10日投票)で、市民と野党の共闘候補・池田ちかこ候補をなんとしても押し上げようと、同候補の新潟、長岡、上越の三つの事務所では連日、市民が集まり、党派を超えてみんなで一緒に電話作戦などに立ち上がっています。
新潟事務所では28日、無党派や連合系組合の人などが肩を並べ、「共闘でこそ政治は変えられる」と、電話での支持拡大に取り組んでいました。「野党共闘を継続させていきたい。立候補してくれた池田さんに感謝しています」と語るのは、無党派市民の女性(63)。「毎日事務所に来ようと思っています。新潟で勝って、安倍政権を退陣させたい」と意気込みます。
同じく女性(42)=飲食業=は、「野党共闘で、自分が投票した人が全員当選してきた」と喜びを語り、今回の知事選で「しゃべるのは得意ではないけれど、自分の周りにいる人だけでなく、もっと広げていかないといけない」と次々に対話を重ねています。原発に加え農業、食の安全にも強い関心をもつ百都さん。国の種子法廃止に伴い、前県政でつくった種子の安定供給を図るための条例の継続を願います。
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長岡で
長岡事務所では、社民党関係の女性(57)が「28日朝、友人からの電話を受けたところ、公明党の運動員が友人宅を訪ね、自民・公明が支援する相手候補への支持を訴えていったとのことでした」と話します。相手候補も「原発反対だから」という運動員の訴えに戸惑ったという友人に、「反対なんて言っているけど、相手候補のバックには自民党の二階俊博幹事長がついているのよ」と強調し、安倍自公政権が30年先まで原発依存を続け、再稼働を推し進める方針であることを伝えました。
同日に約3時間、対話・支持拡大に取り組んだ女性も、相手候補が原発再稼働に慎重な姿勢を装い、原発が争点にならないよう狙っているだけに「もっとアピールしなければ」と語ります。
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上越で
上越事務所には、訪れた人の似顔絵がずらりと飾られています。元高校社会科教師で画家の男性(82)は「80すぎだから走り回っての選挙活動はできないけれど、自分にできることを」と、来訪者の似顔絵を描いています。「絵を飾ることで事務所をにぎやかにしたい」と意気込みます。
ママの会メンバーなど女性たちの姿が目立ちます。上越市の関美佐子さんは「再稼働をストップさせる女性知事を」と電話かけに懸命。「再稼働いやですもんね」「期日前投票に行ってきます」と返事が返ってきます。渡辺寿子さんは、対話では「原発は絶対いやだという市民が多い」と言ます。
30日、みんなの力でおしあげようと、ビラ折りに頑張る女性たちの姿がありました。