しんぶん赤旗

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日本共産党

2018年5月18日(金)

森林管理法案 廃案に

紙氏 根拠の資料がねつ造

参院本会議

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(写真)質問する紙智子議員=16日、参院本会議

 日本共産党の紙智子議員は16日の参院本会議で、森林所有者の経営管理権を市町村を通じて伐採業者に委託する森林経営管理法案について、法案提出の根拠となる説明資料がねつ造された問題などを指摘し、徹底審議の上で廃案にするよう求めました。

 紙氏は、ねつ造は森林所有者から経営管理権を取り上げることを正当化するため、現状維持したい林業者を経営意欲がないとねじ曲げたと指摘。衆院での審議後、資料の「訂正」が8カ所に及んだことにふれ「法案審議をゆがめた。国会軽視そのものだ」と批判しました。斎藤健農水相は「法案の必要性や前提が変わるわけではない」と強弁しました。

 紙氏は、法案の最大の問題は、規模拡大を進めるため、森林経営者の経営権に介入して強権的に経営の自由を奪う仕組みになっていることだと指摘。「必要なのは短期的な規模拡大意欲ではなく、長期的・継続的な経営計画だ」と強調しました。さらに、災害防止などの森林の公益的機能の発揮や、地域の雇用や所得を補償することを通じて林業の再生を図ることが重要だと指摘。森林政策には「50年、100年という長期的な視点が必要だ」と強調しました。


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