しんぶん赤旗

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日本共産党

2018年5月2日(水)

第89回中央メーデー

人間らしく働ける職場に

安倍政治 終わらせよう

 1日、第89回メーデーが全国307カ所で開かれました。東京・代々木公園で開かれた中央メーデーでは、安倍内閣退陣、「働き方改革」一括法案反対、8時間働けば暮らせる社会を、と声をあげました。


東京・代々木公園 力込め決意 次つぎ

 中央メーデーは、2氏が連帯あいさつし、東日本大震災被災地からの訴えがありました。

連帯あいさつ

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(写真)池田香代子さん

団結し改憲を拒否

九条の会世話人 池田 香代子さん

 韓国と北朝鮮が平和への第一歩を踏み出しました。心から歓迎し、後押ししましょう。

 改憲派は、9条に3項をつくり、自衛権を書き込むといいます。しかし、自衛隊は、戦争法によって何でも軍事行動ができるように化けてしまいました。

 最近、自衛隊は不気味だと思います。隊員の命を何とも思わず、南スーダンの「日報」の「戦闘」を隠す。幹部隊員が国会議員を罵倒(ばとう)する。こんな自衛隊を憲法に書き込んだとたん、戦力不保持の大原則はほごにされ、2項は無効になります。

 ウソを前面に押し立てる改憲を拒否しましょう。私たちは人を信じ、人とつながり、団結を力としましょう。

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(写真)中岡基明さん

「働き方」法案阻止

全労協事務局長 中岡 基明さん

 労働者が団結と連帯のもとに、生活しやすい社会を実現する、その労働組合の役割を心に刻み合いたい。本日、日比谷メーデーでも決意をかためています。

 共通スローガンを増やそうと議論してきました。9条改憲に反対する、戦争法を廃止する、安倍政権に退陣を求める基礎的立場のうえで、なくせ貧困・格差、8時間働けば暮らせる社会、沖縄と連帯し辺野古の基地建設を断固として阻止する―。相互のメーデーの名で確認しようではありませんか。

 過労で生命を奪われる世の中でいいわけがない。労働組合は「働き方改革」関連法案を絶対に阻止する決意を確認し合おう。野党のたたかいと力を合わせ、安倍政権退陣のたたかいをつくり出そう。

被災地から

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(写真)大坪涼子さん

国が医療費免除を

陸前高田市議(日本共産党)大坪 涼子さん

 東日本大震災・津波と福島第1原発事故から8年。陸前高田市では、学校の校庭から仮設住宅が撤去され、子どもが遊べるようになりました。県立高田病院も再建しました。全国から大きな励ましをいただいています。

 岩手県では今年も医療費免除が続けられ、「助かっている」と声が寄せられています。熊本地震の被災者と交流したところ、医療費免除は昨年9月で打ち切られたそうです。全国どこの災害でも、国の責任で医療費免除を行うべきです。

 被災者から、年金引き下げや、消費税10%増税では暮らせないと心配が広がっています。被災地に寄り添った対策と支援措置継続を訴えたい。全国の被災地と手をつないで頑張ります。

賃金・労働時間・教育3団体が改善を訴え

 中央メーデーでは、3団体の代表が決意表明しました。

東京土建

 東京土建の松本久人副委員長は、建設職人の処遇改善を訴えました。賃金水準は、他産業平均に比べても25%低いと指摘し、「ゼネコンはもうかっているが、現場には回っていない」と訴えました。

 2020年の東京五輪に向けた競技場建設では、作業現場の改善を実現させてきたとのべ、「五輪の陰で、労働者が苦しんでいることを許してはいけない。人が育つ明るい建設産業をめざす」。

東京地評

 安倍「働き方改革」一括法案を必ず阻止しようと訴えたのは、東京地評青年部協議会の山本耕平議長です。「働く人間をなめるな、という気持ちです」と力を込めて語りました。

 「高度プロフェッショナル制度は、24日連続24時間勤務が可能です。これでは人が死んでしまいます。法案を止めるためには、労働組合や一人ひとりの声と力が必要です。私たちが求めている働き方は、この法案が示す方向ではありません」

全教

 全日本教職員組合(全教)の小畑雅子書記長は、安倍政権による教育への不当な介入・支配を批判し、「安倍『教育再生』の下で、教育がゆがめられている」と指摘しました。

 教育のあり方は子どもを中心に父母、保護者、国民が決めるものだとして、「9条改悪に突き進む安倍政権が進める教育政策に抗し、教育の条理に立った学校づくりを進めていくことこそが、憲法を生かす道です。子どもたちの笑顔あふれる学校づくりを進めましょう」と呼びかけました。

野党のメッセージ

自由党 小沢一郎氏

沖縄の風 糸数慶子氏

 中央メーデーには、自由党の小沢一郎代表、沖縄の風の糸数慶子代表がメッセージを寄せました。

 自由党の小沢代表は、安倍内閣の「権力の私物化」にふれ「『戦後最悪の状況』と言っても過言ではない」とのべ、「雇用と労働の破壊を絶対に許しません」と表明しています。

 沖縄の風の糸数代表は、大企業優先、社会的弱者切り捨ての安倍政権の政策を批判し、「野党と市民の力を結集して、安倍政権を打倒しましょう」と訴えています。

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(写真)デモ行進に臨む(先頭、左から2人目から右へ)市田忠義副委員長、池内さおり前衆院議員、小池晃書記局長=1日、東京都渋谷区

日本共産党隊列 小池・市田氏ら

 中央メーデーで日本共産党は、小池晃書記局長、市田忠義副委員長、池内さおり衆院東京12区予定候補を先頭に、党本部職員230人が代々木公園から青山までデモ行進しました。

 「安倍政権は総辞職せよ」と大きく書かれた横断幕を掲げ、「憲法守れ、9条変えるな」「改ざん、隠ぺい、セクハラやめろ」「野党は共闘」と声をあげながら、繁華街を行進しました。

 沿道では、スマートフォンで撮ったり、手を振って応援したりする若者の姿が見られました。


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