しんぶん赤旗

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日本共産党

2018年4月22日(日)

降灰対策に人も金も

塩川氏、大規模噴火の被害深刻

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(写真)質問する塩川鉄也議員=11日、衆院内閣委

 日本共産党の塩川鉄也議員は11日の衆院内閣委員会で、大規模火山噴火時の降灰被害対策について質問しました。

 塩川氏は、気象庁の資料を示し「0・1ミリメートル積もるとぜんそくなどの症状の悪化。1ミリメートルで航空機や鉄道の運行不能の可能性、農作物への影響。1センチメートル以上積もると一般車両での移動への影響、送電施設への付着で停電の可能性」などわずかな堆積でも被害は深刻だと指摘し、認識を問いました。

 小此木八郎防災担当相は「移動手段が限定される。迅速な救助活動・交通対策など降灰時の対応力の向上を図っていくことが重要」と答えました。

 塩川氏は「大規模火山災害対策への提言(2013年)」が、国に降灰対策の指針をつくるよう求めていると指摘。内閣府担当者は「これから検討を進める」と答弁しました。塩川氏は「5年もたっているのにまだつくっていない」と批判。担当者は「今年度から富士山を想定した降灰対策の調査検討を行う」と答えました。

 塩川氏は「大規模噴火は浅間山など他にも想定される。富士山に限定するのはおかしい。広域の降灰被害については、国の責任で、人もお金も出して対策すべきだ」と強調しました。


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