2018年4月22日(日)
「貧困と格差」市民の力で変えよう
前川前次官ら語り合う
市民連合がシンポ
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安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合(市民連合)は20日、東京都北区にある「北とぴあ」でシンポジウムを開きました。テーマは貧困と格差。1000人が参加し、日本社会をどのように変えていくべきかを考え、語りあいました。
シンポでは、文科省前事務次官の前川喜平さん、作家の雨宮処凛さん、「しんぐるまざあず・ふぉーらむ」理事長の赤石千衣子さん、下野新聞真岡総局長の山崎一洋さんが登壇。それぞれの立場から、日本社会が抱えている問題点を語りました。
教育にかかわって発言した前川さんは、家計の事情によって享受できる教育の機会に歴然とした差があり、これを是正していかなければならないとのべ、「誰もが等しく教育を受けられなくてはいけない。これは憲法が求めていることでもあります」。
全体の進行を務めた東京大学教授の本田由紀さんは、安倍政権は貧困や格差が広がる日本社会に対して無策であるどころか、ときには逆行する政策を打ち出していると指摘。「私たちは政権を追及するうえでも、これからの将来についての展望を考える必要があります」と語りました。
市民連合の山口二郎さん(法政大学教授)は、開会あいさつで、これからの日本社会をどのように構築していくかは、「広い意味での政策議論が必要です」と発言。「市民がイニシアチブをもって、政党にも働きかけていきたい」とのべました。