2018年4月13日(金)
研本で日報発見重大
赤嶺氏「虚偽説明を続けた」
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日本共産党の赤嶺政賢議員は10日の衆院安保委員会で、自衛隊のイラク派遣部隊の日報が陸自の研究本部(現教育訓練研究本部)で発見されたことについて「『研究本部にあるはずだ』と繰り返し指摘されてきたにもかかわらず、事実を偽る説明を続けた防衛省・自衛隊の責任は極めて重大だ」と厳しく批判しました。
陸海空自衛隊と統幕で現地部隊の活動から教訓をまとめる部署について、統合幕僚監部の鈴木敦夫総括官は「陸上自衛隊は教育訓練研究本部。海上自衛隊は自衛艦隊司令部幕僚長と護衛艦隊司令官、各学校長等で、海幕長が教訓活動を統括。航空自衛隊は航空自衛隊幹部学校。統幕は各自衛隊が作成した教訓が共有されている」ことを明らかにしました。
赤嶺氏は「日報は自衛隊という軍事組織にとって極めて重要な文書。全てが研究本部などに保管されていて当然だ」と強調。小野寺五典防衛相に対し「部隊からの報告を待つのではなく、研究本部などに調査に入るべきだ」と求めました。小野寺氏は「教訓センター(研究本部)を含めた自衛隊の全組織に文書の調査と統幕への一元管理を指示している」と述べるにとどめました。
小野寺氏は11日の予算委員会で、同省に設置した内部調査チームの大野敬太郎政務官を同日、研究本部に派遣したことを明らかにしました。