2018年4月13日(金)
日報問題解明 国会で
参院委で井上議員 監察中に新たな隠ぺい
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日本共産党の井上哲士議員は12日の参院外交防衛委員会で、陸上自衛隊の南スーダン国連平和維持活動(PKO)の日報隠ぺい問題をめぐる防衛省の特別監察が真相解明につながらなかったと指摘し、同時期に発生したイラク派兵部隊の日報隠ぺいと合わせて徹底解明が必要だと主張しました。
井上氏は、10日の同委で、防衛省の辰己昌良官房審議官が、陸自にはないとされていた南スーダン日報が陸自で発見されたことを「先に統幕長に報告した後、次官に報告した」と答弁したことに言及。河野克俊統幕長が昨年3月16日の記者会見で「陸上自衛隊にあるとされている日報を確認したことはない」と述べていることにふれ矛盾をただしました。
辰己氏は「(統幕長への)私の説明が不正確だった」と弁明しつつ、昨年1月27日に統幕長と次官に報告したことを認めました。井上氏は、河野氏が「報告をうけていない」と同会見で明言していることを追及しました。
井上氏は、特別監察で統幕長に聞き取りを行ったにもかかわらず、日報をめぐる統幕長の対応が特別監察の報告に一切記されていないことや、特別監察中を理由に国会での答弁拒否が行われたことに言及。「特別監察は真相解明より隠れみのに使われ、監察中にイラク日報の新たな隠ぺいが行われた」と強調し、国会で日報隠ぺい問題の全容解明を行う必要があるとして、陸自が昨年、特別監察に報告した文書の提出を求めました。