2018年4月5日(木)
政府の説明は発表当日
オスプレイ配備 安全より米軍
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在日米軍が横田基地(東京都多摩地域5市1町)に空軍特殊作戦機CV22オスプレイの前倒し配備を突然発表したことに、周辺自治体から驚きの声が上がっています。米国から日本政府には3月半ばに、配備の通知がありながら、各自治体に防衛省が説明したのは発表当日と、住民の安全より米軍の都合を優先する安倍政権の異常な姿勢もうきぼりになりました。
米軍がCV22の最初の配備を計画していたのは19米会計年度(19年10月~20年9月)でした。それが、突然1年以上前倒しされました。
横田基地の総面積(7・136平方キロメートル)のうち最大の3・317平方キロメートル(46・5%)を提供している福生市の加藤育男市長は「配備の前倒しに、大変驚いている。地域住民のオスプレイの安全性への懸念は払拭(ふっしょく)されていない」とコメントを公表しました。
昭島市企画部基地・渉外担当の職員は「予定を1年以上も前倒ししたことに担当者としてもおどろいています」と話しました。
東京都と基地周辺の福生、立川、昭島、武蔵村山、羽村の5市と瑞穂町でつくる連絡協議会は3日、国に対し情報提供や安全対策の徹底を口頭で申し入れました。
瑞穂町の担当職員は配備計画の前倒しが知らされたのは「3日、午前10時ごろ」といいます。実際に周辺6市町に、防衛省北関東防衛局の職員が訪れ、説明したのは、いずれも同日午前のことでした。