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日本共産党

2018年3月23日(金)

核兵器禁止条約、オーストリアが批准

6カ国目

 オーストリア国民議会(下院)は21日、核兵器禁止条約を全会一致で批准しました。議会ウェブサイトの発表文によると「核兵器禁止条約を最も早く批准した諸国の一つである」としています。

 同条約に署名した国は57、批准した国はオーストリアで6番目となります。

 オーストリアは、核兵器使用の人道的影響に関する国際会議を主催するなど、核兵器禁止条約の制定へ主導的な役割を果たしてきた国です。議会でも核兵器をめぐる現状を批判し、条約を積極的に支持する発言が相次ぎました。

 クルツ首相与党の国民党所属議員は、トランプ米大統領が小型核兵器の製造を発表したことに懸念を表明するとともに、オーストリアが反核政策での橋渡し役を果たすことがますます重要となっていると発言。

 連立与党の自由党議員は、核兵器禁止条約は、核不拡散条約(NPT)が履行されてこなかったことに対する国連の反応だと指摘。広島、長崎への原爆投下の被害を想起しながら、この問題での同党の立場は「確固としたものだ」と表明しました。

 野党・社会民主党の議員は、条約が核兵器のない世界へ重要な一歩だと指摘。別の同党議員は、核兵器のない世界は、人道的にも、社会的にも、環境の面でも絶対的に必要だと主張。「私たちは、ボタンを間違って押したり、一つの誤った警報を出したりすれば、あらゆる場所の人間が消滅するという巨大な危険をはらむ世界に生きている」と述べました。


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