2018年3月17日(土)
流出仮想通貨NEM
半分近く換金か
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仮想通貨交換業者コインチェックから、何者かが不正アクセスで流出させた仮想通貨NEM(ネム)の半分近くが、換金された可能性のあることが、16日までに本紙の調査で判明しました。
流出したネム、5億2630万枚は、不正アクセスを行った犯人が作成したと思われる24件のアドレスに分散して送金されました。これらのアドレスからの送金記録を集計すると、16日午前0時までの累計で、図のように約2億5000万枚を超え、流出ネム全体の48%に達しています。
送金されたネムの経路をたどると、少なくとも2億2000万枚が、仮想通貨交換業者のアドレスに行き着いています。このほとんどが、送金の過程で売却されたり、他の仮想通貨と交換されたりして、換金されてしまったものとみられます。
これまでに犯人が送金したネムがすべて換金されたとすると、流出当時の価格で274億円、16日現在の価格(1枚38円前後)でも95億円になります。一日も早い事件の解明が求められています。(関連記事)