2018年3月11日(日)
「現実的な対応」提言
米朝関係でペリー元米国防長官
【ワシントン=遠藤誠二】米朝首脳会談が5月までに実施されることについて、ペリー元米国防長官は8日、自身のホームページで「とても勇気づけられた」と評価し、北朝鮮の核・ミサイルに関する検証可能な合意にむけ協議するよう呼び掛けました。
北朝鮮問題で軍事的手段でなく外交での解決を訴え続けてきたペリー氏は、「互いにののしり合う外交を乗りこえた大きな進展だ」と評価。首脳会談について、(1)何について協議するのか(2)協議を行っている間に、米朝両国は何をするのか―の二つの課題があると指摘しました。
「対話は非常に好ましいと考える。しかし対話は、何が交渉可能で、何が検証可能か、現実的な見込みに基づかなければならない」と指摘。かねてから主張してきた「あるがままの北朝鮮に対処し、こちらの期待を押しつけない」という現実的な対応で「非核化」を進めるべきだと提言しました。