2018年3月6日(火)
ザイフへの送金続く
流出NEM 3月以降7.7億円相当
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不正アクセスによって流出した仮想通貨NEM(ネム)の一部の国内仮想通貨交換業者「Zaif(ザイフ)」への送金は3月も続きました。本紙の集計では、2月末までに少なくとも2400万枚超(当時の相場で10億円以上)でした(2日付本紙既報)。3月に入っても5日正午までの4日半の合計で2197万枚(7億7000万円相当)が送金されていることがわかりました。
流出事件を引き起こした「犯人」は、そのネムの一部を送金用のアドレスに移し、そこから外部へ送金しています。1日から5日正午までの送金は表のように1095回におよびます。流出ネムは世界各国の仮想通貨交換業者(いわゆる「取引所」)に送金されていますが、3月以降、ザイフが4割以上を占めています。流出事件発生後、4600万枚以上がザイフに送金されたことになります。
これだけ繰り返し、多額のネムが「犯人」側から送金されていることについて本紙は、ザイフを運営するテックビューロ株式会社に5日正午までに回答するよう文書で問い合わせました。
同社からは5日午後5時すぎに「本件については現在も捜査が進行しているため、弊社が情報を公開することは、むしろ犯罪の捜査および仮想通貨業界の健全な発展を阻害されることが懸念されます」との回答がありました。(関連記事)