2018年2月24日(土)
出た 厚労省地下 32箱
6野党調査 裁量労働制 捏造データ原票
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裁量労働制に関する労働時間データの捏造(ねつぞう)問題で、日本共産党など6野党の有志議員は23日、厚生労働省に調査に入り、データの基となった約1万の調査原票が入った段ボール32箱をマスコミに公開しました。加藤勝信厚労相が「なくなっていた」と答弁した後に、厚労省の地下倉庫から発見されたもの。日本共産党からは辰巳孝太郎、山添拓両参院議員が参加しました。
調査した議員によると、段ボールには調査原票が黒塗りなしで入っていました。厚労省はこの資料を操作し、裁量制の方が一般労働より残業が少ないとするデータを作成したと認めています。希望の党の山井和則衆院議員は「裁量労働制を拡大したら死者が出る。国民が死ぬかどうかの根拠となった32箱だ。働く人の命を軽んじる裁量制の拡大は撤回し、実態調査をやり直すべきだ」と強調しました。
日本共産党の辰巳氏は「労働者側から裁量制の拡大をという意見は出ていない。都合のいいデータをつぎはぎにして出した安倍首相の規制緩和路線が問題だ」と指摘しました。