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2018年2月23日(金)

4月復職 保育園決まらず

母親ら会見 認可園増やして

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(写真)子どもを安心して預けられる認可保育園の整備などを求めて声を上げるお母さんたち=22日、東京都内

 「なによりも子どもを大切にできる保育園を」―。4月からの職場復帰を目前にしながらわが子の預け先が決まらないお母さんらが22日、東京都内で会見を開き、子どもを安心して預けられる認可保育園の整備などを求めました。

 私立小学校教員の女性(33)=東京都多摩市=は、4月からの担任がほぼ決まっているにもかかわらず子どもの保育園が決まっていません。「自分自身や職場のことを考えると不安です。いま、保育園が足りていないと実感しています」と訴えました。

 団体職員の女性(36)=埼玉県川口市=の長男(7カ月)も2次募集結果待ち。4月から小規模保育園に預けるか育児休暇を延長するか悩んでいるといいます。「幼児教育無償化をすすめる前に、認可保育園をもっと増やして」と強調しました。

 東京都板橋区の女性(34)は2年間、家庭福祉員に午前8時30分から午後5時まで子どもを預けながら働き続けました。就業が午前8時45分からのため、子どもの送迎は両親やきょうだいに手伝いを頼んだり年次休暇を利用したりしてつないできたといいます。子どもは今年4月からやっと認可保育園に入れることに。「結果が出たときはあきらめずに仕事を続けてよかったと泣いてしまいました」

 「待機児を減らすために保育士の配置基準を緩和することには反対です」と語るのは、さいたま市の女性(39)。7年前、認可外保育園に預けた長女=当時(1歳7カ月)=がお昼寝中にうつぶせ寝にさせられるなどで亡くなりました。長男が現在通う認可保育園と比べると、同じ保育園でも質などに大きな差があると語りました。

 茨城県つくば市の保育士は「子どもたちの健やかな発達を保障するには保育士の人数が必要です」と述べ、保育士不足が問題化する中、保育士が安心して育休や介護休暇を取れるなどの処遇改善や賃金アップが必要だと訴えました。


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