2018年2月16日(金)
新基地建設 道路も損傷
沖縄 石材満載の車両激増
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石材を満載した200台近くのダンプカーなどの建設車両が行き交う沖縄県名護市世冨慶(よふけ)から辺野古に向かう国道329号の路面のひび割れや陥没などの激しい損傷が、随所で発生していることが15日、市民団体などの調査で分かりました。
問題の車両は、本部町や国頭村の採石場から石材を新基地建設工事が強行されている名護市辺野古のキャンプ・シュワブに搬入する建設車両です。
いずれも大型ダンプカーやトレーラーで、中には石材の積載オーバーの違法車両で総重量が40トンから50トンという重量オーバーもあり、道路への過重ははかりしれません。
この日、沖縄平和市民連絡会の北上田敦さん、土木技師の奥間政則さんらが世冨慶から辺野古までを調査。ほぼ全線で20メートルから50メートルの長さで路面がひび割れ、深さ数センチの陥没を随所で確認。登り坂やカーブ地点を中心に10カ所、延べ456メートルでの損傷が確認されました。
石材を降ろして採石場に向かう反対車線では、同様な路面の損傷はありませんでした。
損傷箇所の長さを測定した奥間さんは「ひび割れ部分から雨水などが入り、路盤(砂利)が弱まり、事故発生の原因にもなり危険だ」と指摘。北上田さんは「石材搬入車両が急増しており、それによる損傷であることは明らか。特に増えている特殊車両である大型トレーラーによる路面損傷は深刻だ」と言います。
一行は同日、沖縄総合事務局北部国道事務所に損傷原因の究明と特殊車両の通行制限を申し入れました。