2018年2月11日(日)
沖縄・オスプレイ部品落下
“隠ぺいしたかったのか”
回収目的で米軍捜索か
沖縄県うるま市の伊計島の海岸に漂着した米海兵隊普天間基地(宜野湾市)所属のMV22オスプレイの重さ13キロの部品。同海岸に流れ着いた部品を浜に持ち上げた「大泊ビーチ」職員の一人真崎元多さん(33)は10日、その様子を本紙に証言しました。(山本眞直)
ビーチ職員が本紙に証言
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真崎さんは「8日の夕方、事務所付近で仕事をしていたら突然、爆音が聞こえたので何かと空を見たら米軍ヘリが低空で飛んでいた。米軍ヘリはここでは南北に飛ぶのが通常。ゆっくりと低空で旋回しながら飛ぶことはほとんどないのでおかしいなと思った」と話しました。
真崎さんによれば米軍ヘリは海面から20メートルほどの高さで、5分ほどかけて旋回。対岸のホワイトビーチ(米軍基地)の方に行き、また戻ってきたりしながら何かを探しているようだったといいます。「翌9日朝に自分たちが部品を発見したとき、ああ、米軍はこれを探していたんだと思った」と証言。
米側から沖縄県へ部品落下の報告がなかったことに、「隠ぺいしようとしたのではないか」という批判が広がっています。
真崎さんは言います。「米軍が、住民などに発見されるまえに回収して、何事もなかったかのように隠したい、ということを考えてもおかしくない」と不信感をあらわにしました。
真崎さんは、同ビーチで働きだして5、6年になり、ビーチの管理、海岸に危険な漂流物がないか、などにいつも心掛けている、といいます。「伊計島だけでも今年になって2度も米軍ヘリが“緊急着陸”するなど危険なことが繰り返されている。ここは観光ビーチ。お客さんにもし何か被害が出るようになれば大変なことになる。島は動かせないのだから、米軍は島の上空を飛んでほしくない」