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2024年12月27日(金)

フードバンクに備蓄米

紙氏質問 農水省が無償交付答弁

参院農水委

写真

(写真)質問する紙智子議員=19日、参院農水委

 農林水産省がフードバンクへの政府備蓄米の無償交付を実施することが、19日の参院農林水産委員会での日本共産党の紙智子議員への答弁で明らかになりました。

 改定農業基本法は、国民一人ひとりに食料が行き渡るよう位置づけています。しかし今年の夏、コメが不足するなかで、NPO法人フードバンク仙台が行った全国アンケートで約7割の団体で物価高騰などで寄付が減ったとの結果が公表されました。

 紙氏は、子ども食堂やフードバンクに深刻な影響が出ているとし、備蓄米の交付拡充を要求。農水省の松尾浩則農産局長は、新たに食育活動を実施するフードバンクへの交付の申請受け付けを来年2月から開始すると答えました。フードバンクへの支援は申請用紙ごとに前年度の取り扱い実績の5分の1(上限50トン)です。

 また、1月から子ども食堂と子ども宅食をともに運営している場合は、一括申請で済むよう手続きを簡素化し、年度内の申請は5回まで、1申請あたり600キログラムまで拡充します(子ども食堂のみは120キログラム)。いずれも災害備蓄用精米を利用するため年間最大1000トンとなっています。申請は30キログラム単位から20キログラム単位に変更されました。


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