2024年12月24日(火)
衛藤氏は裏金解明せよ
参院政倫審 山下副委員長が迫る
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自民党派閥の裏金事件を受けた参院政治倫理審査会が23日に開かれ、衛藤晟一議員が弁明を行いました。責任放棄の発言を繰り返す衛藤氏に対し、日本共産党の山下芳生副委員長は、責任を持って全容解明に取り組むべきだと迫りました。
衛藤氏は志帥会(二階派)に所属していた際の政治資金収支報告書の80万円分の不記載について、派閥の政治資金パーティーと自身のパーティーの売り上げを同じ銀行口座で管理したため「事務処理が混ざってしまった」と弁明。「『不記載』ではなく『誤記載』だ」「裏金問題については全く知らない」と強調しました。
山下氏は、衛藤氏が志帥会の立ち上げメンバーの一人であり、自身でも“事務局長のような役割をしていた”と答弁したことをあげ、「幹部の一人であったと考えるのが普通だ。その衛藤氏が志帥会の裏金づくりについて知らないはずがない」と迫りました。
山下氏は、自民党の組織的な裏金づくりについて、「自民党執行部から全容解明のために、いつ誰が、何のために裏金システムをつくったのか、知っていることを話せと求められたことはあるか」と質問。衛藤氏は聞かれたこともないし、自身で執行部に解明を提起したこともないと述べました。
また山下氏は、派閥から領収書のいらない金を受け取ったかについて、衛藤氏が「もらっていないと思う」と答弁したことを指摘し、「『思う』では済まない。調べて国民に説明すべきだ」と要求。衛藤氏は「調べてみる」と答弁しました。