2024年12月18日(水)
新基地 絵に描いた餅
赤嶺氏追及 「大浦湾くい いまだ29本」
衆院安保委
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日本共産党の赤嶺政賢議員の12日の衆院安全保障委員会での追及で、沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設の大浦湾側A護岸造成(8月20日に工事開始)に必要な約1000本の鋼管の打設(打ち込み)が11月末までに29本にとどまっていることが明らかになりました。
赤嶺氏の追及に中谷元・防衛相は、「8月は9本、9月が2本、10月が9本、11月末時点の総数は29本」だと答弁。赤嶺氏は、防衛省沖縄防衛局が計画する3年10カ月で同護岸の造成を完了するためには1カ月平均で21本以上を打ち込まなければならないはずだが、これまでの実績は最大でも1カ月9本にとどまっており、「このままのペースだと10年はかかる計算だ。計画通り終えることは可能なのか」とただしました。
中谷氏は、台風直撃・接近などを作業の遅れの言い訳とし、今後は「ペースも増加していくと想定される」と強弁しました。
赤嶺氏は、沖縄は台風の常襲地帯であり「言い訳にもならない」と反論。また、防衛局は代執行後の工事の起点を今年1月とし、A護岸の工期は残り2年11カ月しかないと指摘しました。
さらに赤嶺氏は、この区域では、A護岸完成後も、埋め立てや飛行場の関連施設整備が計画されていると指摘。防衛省の青柳肇整備計画局長は埋め立てに1年半、施設整備に4年を要することを明らかにしました。
赤嶺氏は、この区域全体で「15年以上かかることになりかねない」「(新基地)完成まで12年という政府の計画は、まさに絵に描いた餅だ」として、新基地建設の中止と普天間基地の即時無条件撤去を求めました。