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2024年6月15日(土)

子ども動員 撤回求める

万博校外活動通知 宮本岳志氏が質問

衆院文科委

写真

(写真)質問する宮本岳志議員=14日、衆院文科委

 日本共産党の宮本岳志議員は14日の衆院文部科学委員会で、来春開幕予定の大阪・関西万博に、校外活動として子どもの動員を図る通知を撤回するよう迫りました。

 万博会場予定地の夢洲(ゆめしま)1区では3月28日、メタンガスによる爆発事故が発生。それにもかかわらず文科省は内閣官房と経済産業省から4月3日に依頼を受け、同8日に「修学旅行等における2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の活用について」という通知を発出しています。

 同通知に爆発事故の記載はなく、「事故の事実を知らずに通知を出したのか」と宮本氏がただしたのに対し、文科省の矢野和彦初等中等教育局長は「発出前から文科省として把握していた」と答弁。宮本氏は「把握しながら何も触れない通知を出したということだ」と指摘しました。

 宮本氏はさらに、万博への学校行事で爆発事故が起きた場合は「文科省が全責任を負うのか」と追及。しかし、文科省は「現在、博覧会協会(万博協会)が会期中の安全確保の対策をとりまとめている」と繰り返すのみで、主体的な判断を示しませんでした。

 宮本氏は「『事故の絶無を期する』という遠足・修学旅行の最も大切な前提で、文科省は責任をもとうとしない」と批判。「万博会場は現役の廃棄物最終処分場。どんな対策をとっても安全な場所にはならない」と述べた上で、「子どもたちを危険にさらし、責任を学校に押し付けるような万博への強制動員はやめるべきだ」と主張しました。


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