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2024年6月6日(木)

きょうの潮流

 なんでわからない、バカなのか。もう男の上司に代われ―。コールセンターに勤める女性の話を聞いたことがあります。叱責やどう喝、暴言のすさまじさを▼顧客などから理不尽な言動を受けるカスタマーハラスメント(カスハラ)。さまざまな職場や店舗で働く人たちを精神的に追い詰め、心を壊しています。先の女性の職場でも耐えられずに辞めていく人が多いといいます▼労働組合の調査ではおよそ2人に1人がカスハラを受けたことがありました。迷惑や暴力行為にエスカレートする場合もあり、社会問題になっています。しかしセクハラやパワハラのような法的な定義がなく企業任せが現状です▼対処手引や相談体制の整備をはじめ対策にのりだす企業や団体が増える一方で、いまだに「お客様は神様」と見過ごすところも少なくありません。立場の弱さにつけこまれる場合も。労働者を守るための早急なとりくみが国や自治体、企業に求められています▼この人の場合はカスハラというべきか、パワハラというべきか。北海道の職員を呼びつけ、多額の税金を使わせていた自民党の長谷川岳参院議員。この5年間に知事や道職員による長谷川議員との面談を伴う出張がのべ1500回近く、旅費は計1億2千万円以上にも▼しかも長谷川議員は叱責や威圧的な言動をくり返していました。権力をかさに着た、もっともたちが悪いハラスメント。ふんぞり返る本人はもちろん、対策を進めるどころか、それをのさばらせる党の責任は大きい。


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