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2024年6月2日(日)

ケア労働者の賃上げを

参院厚労委で倉林氏が迫る

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(写真)質問する倉林明子議員=5月30日、参院厚労委

 日本共産党の倉林明子議員は5月30日の参院厚生労働委員会で、岸田文雄首相が約束したケア労働者の賃上げの実現を迫りました。

 医療労働者について岸田首相は、報酬改定でベースアップ分2・5%、定期昇給含め4%の賃上げが可能だとしています。

 倉林氏は、医労連の調査ではベアで1・9%、全体でも2・8%にとどまり、3割の組合で昨年実績を下回っていると指摘。ベースアップ評価料だけでは確実な賃上げにはつながらないと強調しました。

 また、賃上げが進まない職場では看護師の離職が止まらず、「人手不足のため3割で病棟閉鎖に追い込まれている」「おむつ交換や入浴回数を減らさざるをえない」など基本的な看護業務が後退していると指摘。やりがいを奪い離職を加速していると批判しました。

 武見敬三厚労相は「報酬改定で必要な措置を講じている。医療機関に周知、フォローアップを適切に実施する」と答弁するにとどまりました。

 倉林氏は、看護師確保のため、人材紹介業者に多額の費用が使われている問題も追及。本来は賃上げの原資だと指摘し「医療、介護など人手不足につけこんで、不当な利益をあげることは断固規制すべきだ」と主張しました。


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