しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2024年5月18日(土)

一極集中 リニア不要

高橋氏 地方切り捨てを告発

衆院国交委

写真

(写真)質問する高橋千鶴子議員=15日、衆院国交委

 日本共産党の高橋千鶴子議員は15日の衆院国土交通委員会で、人口減少、災害対応、地方危機などで時代の重大な岐路だと叫ばれる中でリニアは必要ないと主張しました。

 高橋氏は、トンネル等の掘削で発生する残土の処分先は解決したのかと質問。国土交通省の村田茂樹鉄道局長は「約8割の最終受け入れ先を確保している」と答弁し、2割が未定であることが明らかになりました。

 また村田局長は「東海道新幹線の輸送量が3割減少し、東海道新幹線の静岡県内の停車回数が1・5倍になる」と答えました。

 高橋氏は、昨年7月に閣議決定された第3次国土形成計画で静岡工区の対策としてリニアが国家プロジェクトとして位置付けられたと指摘。「シームレスな拠点連結型国土の構築といっても、結局、東京一極集中が進むのではないか」とただすと、斉藤鉄夫国交相は「逆だ」と強弁しました。

 高橋氏は、国土形成計画では2050年までに、2割が無居住化するとしているが、「リニアで日本中央回廊を造り、東北の仙台市など拠点都市の人口を増やし、整備新幹線や高規格道路が延びても、赤字ローカル線など地域公共交通や中山間地が切り捨てられることになる」と厳しく批判しました。


pageup