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2024年5月16日(木)

化学物質過敏症対策を

倉林氏 学びの機会保障せよ

参院行監委

写真

(写真)質問する倉林明子議員=13日、参院行監委

 日本共産党の倉林明子参院議員は13日の参院行政監視委員会で、学校での化学物質過敏症対策の徹底を求めました。

 化学物質過敏症の多くの子どもたちが、柔軟剤、洗剤などの香りを伴う製品、抗菌・消臭成分などで健康被害にみまわれ、学びの機会が保障されずにいます。

 倉林氏は、文科省がオンデマンド型の授業を出席扱いにできるとする通知を出したものの、現場で実施されず、単位も取れない状況になっているとの子どもたちの声を紹介。リモート学習が困難な子どもへの訪問教育も含め、一人ひとりに届けてこそ学びの保障となるとして、教育現場への徹底を求めました。

 倉林氏は、子どもたちと保護者が症状に苦しむだけでなく、学校や教育委員会に言っても、文科省に要請しても変わらず、結局現場が変わらない状況に打ちのめされていると指摘。「化学物質過敏症への対応を『参考資料』にとどめていては、学びの保障につながらない」として、順守すべきガイドラインとして学校、教育委員会に徹底するよう強く求めました。

 本田顕子文部科学大臣政務官は「症状を定義することは現状では困難であり、全国一律の順守すべきガイドライン等として定めることは困難だ」と拒否しました。


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