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2024年5月11日(土)

9条生かした外交を

赤嶺氏 衆院憲法審で自由討議

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(写真)発言する赤嶺政賢議員=9日、衆院憲法審査会

 衆院憲法審査会は9日、自由討議を行いました。日本共産党の赤嶺政賢議員は「国会で憲法9条改憲が声高に叫ばれるもとで、9条を変えるべきではないという世論が多数を占めている事実を重く受け止めるべきだ」と述べた上で、9条の意義を強調。9条を生かした徹底的な外交努力こそ求められていると主張しました。

 赤嶺氏は、岸田政権が南西諸島での軍事力強化を推し進めているのに対し、沖縄県では対話による問題解決を目指す取り組みが進められていると指摘。沖縄県が3月に発表した「地域外交基本方針」は、県が主体的に太平洋島しょ国との国際協力活動や海外自治体との友好関係を強化し、信頼醸成を図ると強調していると紹介し、「緊張の最前線に立たされている沖縄県民が強く求めているのは、憲法9条に基づく平和外交に他ならない」と強調しました。

 赤嶺氏は、日本共産党の「外交ビジョン」に触れ、徹底的な対話の努力によって平和の共同体をつくってきた東南アジア諸国連合(ASEAN)の取り組みには、日本外交が学ぶべき英知が示されていると提起。ASEANは「ASEANインド太平洋構想」(AOIP)を提起して、日本や中国、韓国、アメリカなど8カ国を加えた東アジア・サミットを活用して、東アジア全体に対話と協力の枠組みを広げようとしているとして、「ここにこそ、平和をつくりだす展望がある。憲法9条を持つ日本こそ、東アジア地域を戦争の心配のない地域にするために尽力すべきだ」と主張しました。


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