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2024年4月13日(土)

汚染土の事業白紙に

吉良議員「新宿御苑に持ち込むな」

参院決算委

写真

(写真)質問する吉良よし子議員=10日、参院決算委

 日本共産党の吉良よし子議員は10日の参院決算委員会で、東京電力福島第1原発事故による汚染土を新宿御苑(東京都新宿区、渋谷区)に持ち込む実証事業を白紙撤回するよう求めました。

 2022年12月の地元説明会で環境省は、原発事故に伴う汚染土の新宿御苑への持ち込みは「再生利用基準の策定」のためだと説明していました。

 吉良氏は、再生利用基準の策定は24年度中に行うと環境省が説明しているが、新宿御苑など福島県外での実証事業は行わないということかと質問。伊藤信太郎環境相は「理解醸成の場として活用」すると答弁しました。

 吉良氏は、基準策定のための事業の目的が理解醸成へと変わっていると指摘した上で、事業終了後、汚染土は持ち帰るとされているが、いったいいつ終わるのかと質問。前仏和秀環境再生・資源循環局長は「終了時期は未定」だとして明らかにしませんでした。

 吉良氏は、事業目的を勝手に変え、終了時期も明らかにしないまま、とにかく土だけは持ってきて半永久的に押し付けるやり方だと批判。白紙撤回し、汚染者の責任を明確にして、一から議論し直すべきだと主張しました。


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