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2024年4月5日(金)

「リスク前提否めない」

機能性表示食品 紙氏追及に消費者庁

参院農水委

写真

(写真)質問する紙智子議員=4日、参院農水委

 日本共産党の紙智子議員は4日の参院農林水産委員会で、小林製薬(大阪市)の紅麹(べにこうじ)を使った機能性表示食品の摂取による重大な健康被害が発覚した問題をただしました。

 紙氏は、2014年の衆院消費者問題特別委員会で、日本共産党の穀田恵二議員が機能性表示食品制度について質問したことをあげ、「機能性表示食品は健康被害が起こり得ると分かっていたのではないか」と質問。消費者庁の依田学審議官は「食品自体にリスクがあるという前提は否めない事実だ」などと述べました。

 紙氏は、当時の森雅子消費者担当相が「国として効果的に防止、救済できる制度とする」と答弁したことをあげて対応策を追及。依田審議官は「一義的には当事者間で話し合われるべきだ」と答弁しました。紙氏は「事業者任せ、消費者の自己責任ではあまりにも無責任だ」と批判しました。

 同制度は、第2次安倍政権発足直後の13年の規制改革会議で検討課題に取り上げられ、同年6月に日本再興戦略として閣議決定されました。紙氏は「なぜわずか半年で決定されたのか」と質問。内閣府の渡辺公徳規制改革推進室次長は、首相の指示を踏まえて同年半ばの成長戦略に盛り込むことをめざしたと説明しました。

 紙氏は、多くの健康被害を出した米国の制度を参考にした理由をただしたのに対し、依田審議官はまともに答えず「閣議決定に従った」と開き直りました。


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