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2024年3月26日(火)

希望持てる生業再生を

能登の農漁業、紙氏が要求

参院予算委

写真

(写真)質問する紙智子議員=25日、参院予算委

 日本共産党の紙智子議員は25日の参院予算委員会で、能登半島地震で農林水産業にも甚大な被害が生じているとして、「農業と漁業の復興は観光にとっても重要だ。希望を持って生業(なりわい)を再生するためにもスピード感、中身のある復旧が必要だ」と強く求めました。(論戦ハイライト)

 3月上旬に石川県能登町や輪島市などを訪問した紙氏は、農業用の水路が壊れ、水の確保のため急務になっている仮設パイプラインの設置など田植えに間に合う整備を求めました。坂本哲志農水相は「査定前着工制度を活用して早期復旧を図る」と応じました。

 紙氏は、岸田文雄首相が22日の「復旧・復興支援本部」で「育苗の調整の支援を進めていただく」と述べたことにふれ、「苗の支援に政府も乗り出すということか」と質問。坂本農水相は「3月末までには育苗ができるようにしたい」と応じました。

 漁業被害に関して紙氏は、県が管理する漁港は国が代行して災害復旧事業を進めるが、市町村管理の漁港は国が代行する仕組みがないと指摘。漁業関係者らから心配の声がある一方、21日の農林水産委員会で坂本農水相は「差は出ない」と述べたとして「認識は同じか」と迫りました。岸田首相は「同じ考えだ。県管理、市町管理を問わず、必要な復旧を迅速に実施できるようスピード感を持って取り組む」と答えました。

 紙氏は、東日本大震災や熊本地震の時に現行制度で支援が難しい場合、例外的な対応が行えるよう「取り崩し型復興基金」がつくられたとして、能登半島地震でも基金を創設するよう求めました。岸田首相は「今の段階では国による支援を充実させるかだ」と答弁。紙氏は「スピード感と言っているのだから、ぜひやってほしい」と重ねて求めました。


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