2024年3月1日(金)
佐賀空港 米ヘリ低空飛行
滑走路上空を事前連絡なく
防衛省に申し入れ
佐賀市の佐賀空港で28日午後0時10分ごろ、米軍ヘリ1機が滑走路上空を低空飛行したと、空港を管理する佐賀県が同日明らかにしました。事前連絡などはありませんでした。
低空飛行は、滑走路からわずか10~20メートルの高さ。複数の空港職員が目撃しました。当時滑走路に民間機はなく、運行ダイヤにも影響は出ませんでした。
市民によるアプリの「フライトレーダー24」の航跡でも確認。目撃情報などによると米軍ヘリは米海兵隊のCH53で、日米共同訓練「アイアン・フィスト」に参加していたとみられています。
佐賀県は防衛省に対し、事前連絡なく滑走路付近を低空飛行したことは、佐賀空港の管理者として問題があると認識していると指摘。米当局に事実関係の確認と再発防止を求めることなどを申し入れました。
オスプレイ配備反対佐賀県連絡会の池﨑基子事務局長は「昨年11月のオスプレイの墜落(鹿児島県の屋久島沖)で佐賀空港への配備に県民が不安に思っている中、許せない行為です。国は直ちに抗議すべきです」と述べました。
日本共産党の武藤明美県議は「日米地位協定のもと、米軍が空港を当たり前に利用することがこれで明らかになったのではないか。陸上自衛隊のオスプレイが配備されれば、もっと米軍の横暴が際立つと思います。県は配備の受け入れ表明を撤回すべきです」と話しました。