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2024年2月18日(日)

輪島塗の支援 柔軟に

井上氏、職人の願い届ける

参院災害特委

写真

(写真)質問する井上哲士議員=16日、参院災害特委

 日本共産党の井上哲士議員は16日の参院災害対策特別委員会で、能登半島地震で深刻な被害を受けた輪島塗の再興のため、支援制度を輪島塗の特性に合わせて柔軟に適用すべきだと求めました。

 井上氏は、輪島塗は120以上の工程があり、漆を塗る工程では頻繁に状況を確認する必要があることなどから、多くの職人が自宅の一部を工房としていると指摘。8日に輪島漆器商工業協同組合を訪問した際、全額補助対象となる仮設工房の整備を職住一体施設にしてほしいと強い要望が上がったとして、仮設工房に生活スペースを設けたり、仮設住宅を工房に隣接させたりすることを可能にすべきだと主張しました。

 また、仮設工房の仕様とされる「プレハブ工法」では、漆塗に必要な湿度管理が困難との声も上がっているとして、木造の仮設工房も可能にすべきだと指摘。上月良祐経済産業副大臣は「自治体は特性に応じ最適となる仮設の立地を検討と承知」と述べた上で、「被災者に耳を傾け、きめ細かく対応していく」と答えました。

 さらに井上氏は、塗った漆を固めるために必要な自宅内の専用の「塗師(ぬし)風呂」の再建も「なりわい再建支援補助金」の対象となるかと質問。上月副大臣は「災害前から所有し業務用として客観的に証明できれば補助対象となりうる」と答弁しました。


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