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2024年2月17日(土)

菅氏91% 加藤氏95% 松野氏96%

機密費 年々闇ガネ化

塩川氏が指摘

 日本共産党の塩川鉄也議員は16日の衆院内閣委員会で、官房機密費(報償費)について質問し、機密費が年々、闇ガネの度を深めていることを指摘しました。

 塩川氏は、機密費の支出が「機動的に使用する経費であり、官房長官という政治家による優れて政治的な判断のもとで決定されるもの」と国が説明してきたと指摘。林芳正官房長官も「そういうものと承知している」と認めました。

 塩川氏は「(2012年度以降)毎年、ほぼ全額使い切っている。『機動的に、その都度の判断で使用する』といいながら、きれいに使い切っているのは全く納得がいかない」とのべ、「(年度末の)最後はつかみ金として引き出したとしか思えない」と指摘しました。林氏は「官房長官の判断と責任のもとに厳正で効果的な執行を行っている」と繰り返しました。

 松野博一前官房長官が昨年12月の更迭直前に持ち出した4660万円は、機密費のうち「政策推進費」と呼ばれるもの。これについて林氏は「官房長官としての高度な政策的判断により機動的に使用することが必要な経費であり、長官が直接相手方に支払うもの」と答弁しました。

 「政策推進費」が機密費に占める割合について林氏は、過去3人の官房長官で菅義偉氏が91%、加藤勝信氏が95%、松野氏が96%と明らかにしました。

 塩川氏は「闇ガネとも言える政策推進費の割合が高くなり、一層不透明なお金の使い方が問われる」とのべ、機密費の使途開示と、私的・党略的な流用の禁止を求めました。


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