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2023年1月23日(月)

核廃絶 人類の課題

核禁条約発効2年 各地で行動

 核兵器禁止条約が発効して2年を迎えた22日、全国各地で日本政府に禁止条約への署名・批准を求める署名行動をはじめ、つどい、ツイッターデモなどが取り組まれました。

日本の参加求める 東京

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(写真)被爆者の呼びかけに応えて、署名する人たち=22日、東京・新宿駅前

 東京・新宿駅前では、原水爆禁止日本協議会と、東京の被爆者団体・東友会の93歳の女性を含む10人が参加しリレートークをしながら署名を呼びかけました。

 被爆者の濱住治郎さんは、「核の傘」を認めることは核兵器を必要悪だと認めることになると批判。「絶対に戦争はしてはならない。核兵器の禁止、廃絶は人類の課題です。日本政府に禁止条約に署名・批准を求めよう」と呼びかけました。

 茨城県つくば市の大学2年生は、「核兵器を禁止する姿勢を日本政府が見せないのはおかしいし、敵基地攻撃能力の保有などと言っているけど、専守防衛はどこにいったのか。戦後の日本の根幹を揺るがすことになる」と署名しました。

 署名に応じた東京都港区の区民(57)は、「核兵器廃絶を日本が言わなくて誰がいうのか。日本には憲法9条があり、政治家はこの9条を前面に打ち出し、“こちらから攻撃はしないので外交で解決しよう”という姿勢を発信するべきです」と語りました。

大軍拡政権を糾弾 長崎

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(写真)参加者と合唱する「長崎のうたごえ協議会」のメンバー=22日、長崎市

 被爆者4団体などで構成する「核兵器禁止条約の会・長崎」は、長崎市の平和公園で2周年のつどいを開きました。

 約180人が参加し、「今年を核兵器禁止条約を核廃絶に結びつけるステップの年にするため、声をあげていこう」との集会アピールを採択しました。

 同会共同代表の朝長万左男・長崎県被爆者手帳友の会会長が開会あいさつ。全日本建設交運一般労働組合の内田知也さん(31)が「私はこの条約を大切にすくすくと育てて、未来を担う子どもたちに平和を届けていきたい」と訴えると大きな拍手が起こりました。

 「第25代高校生平和大使」と「高校生1万人署名活動」のメンバー6人がそれぞれに平和への思いを語りました。原爆が投下された11時2分に全員で黙とう。シンガー・ソングライターのMas(ます)たかゆきさんの歌や、「長崎のうたごえ協議会」の合唱が披露されました。

 同会共同代表の田中重光長崎被災協会長は、世界は核戦争の危機に直面していると指摘。「日本政府は今こそ、被爆国として核兵器廃絶の先頭に立ち、その証しとして禁止条約に参加するべきだ」と力を込め、憲法を踏みにじり大軍拡に突き進む岸田政権を糾弾し「日本を最後の被爆地にするために頑張ろう」と呼びかけました。

 日本共産党の堀江ひとみ県議と長崎市議団が参加しました。

 核兵器禁止条約 2017年7月7日に122カ国の賛成で採択され、21年1月22日に発効しました。同条約は、核兵器の開発、使用、使用の威嚇、譲渡、支配地域内での設置や配備を含むすべての行為を禁止しています。唯一の戦争被爆国の日本の政府は禁止条約に署名も批准もしていません。


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