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2022年6月12日(日)

軍事費5年以内に“相当な増額”

首相 アジア安保会議で表明

「反撃能力検討」

 岸田文雄首相は10日夜(日本時間同)、シンガポールでのアジア安全保障会議で基調講演し、「国内総生産(GDP)比2%」を念頭に、「日本の防衛力を5年以内に抜本的に強化し、その裏付けとなる防衛費の相当な増額を確保する」と表明しました。

 首相は5月23日の日米首脳会談で、「防衛費の相当な増額」を公約しましたが、具体的な期間は言及していませんでした。自民党は参院選公約に、現行の2倍超となる「GDP比2%」を念頭に、5年以内の軍拡を盛り込んでいます。こうしたことを踏まえ、より踏み込んだ軍拡計画に言及しました。

 さらに、「いわゆる『反撃能力』を含め、あらゆる選択肢を排除せず」検討すると述べ、「反撃能力」=敵基地攻撃能力の保有検討も表明しました。

 アジア安保会議はアジア各国や米国などの国防相クラスが主に出席。日本の首相が出席するのは2014年の安倍晋三氏以来ですが、日本の首相として敵基地攻撃能力保有の検討を表明したのは初めてです。

 首相はロシアによるウクライナ侵略は「対岸の火事ではない」として、中国を念頭に、東・南シナ海での力を背景とした一方的な現状変更を批判。「台湾海峡の平和と安定」に言及し、「アジアに迫り来る挑戦・危機にこれまで以上に積極的に取り組む」と表明しました。

 また、「核兵器のない世界」に向け汗をかくと述べましたが、21日から始まる核兵器禁止条約締約国会議には一言も触れませんでした。


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