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2022年5月24日(火)

千島歯舞諸島居住者連盟役員と紙・はたやま氏懇談

“返還運動担う元島民に支援を”

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(写真)懇談する(奥左から)はたやま、紙、佐々木の各氏=21日、北海道根室市

 ロシアのプーチン政権が日本との平和条約締結交渉中断を一方的に発表して2カ月。日本共産党の紙智子参院議員と、はたやま和也参院北海道選挙区予定候補は21日、根室市を訪れ、「北方領土」元島民でつくる千島歯舞(はぼまい)諸島居住者連盟役員と懇談しました。

 河田弘登志副理事長は、元島民の高齢化が進んでいる、先祖が眠る4島への墓参が実現するよう訴えました。

 元島民の子ども世代(2世)の野潟龍彦氏は「領土問題は国の主権の問題ですが、返還運動を担ってきたのは元島民です。運動が継続できるための支援を」と要請しました。

 根室支部の角鹿泰司支部長職務代行者は、安倍元首相がプーチン大統領との間で「4島返還」から「2島返還」に譲歩したとし、「ロシアの顔色をうかがう外交を見直し、交渉の土台をしっかり据えるべきだ」と注文しました。

 水産会社経営の飯作鶴幸氏は、公海でのサンマ漁での日本漁船の航行に際し、拿捕(だほ)や連行の懸念が強まったと指摘。「国が安全を担保してほしい。無理ならロシア領海内を通らない明確な指示を出すべきだ。漁業者の自己責任にしないで」と求めました。

 「ウクライナ同様、ロシアの『軍事力による現状変更』の犠牲となったのが島民です」と紙氏。「1875年の千島・樺太交換条約で千島列島が日本の領土に確定している。これが国際的に道理ある立場です」と丁寧に説明しました。佐々木とし子参院比例予定候補、市議団が同席しました。


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