2022年5月17日(火)
アイヌ民族参加を
紙氏 政策推進法見直しで
参院決算委
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日本共産党の紙智子参院議員は9日の参院決算委員会で、アイヌ政策推進法の見直しにアイヌ民族が参加できる仕組みをつくるよう求めました。
紙氏は、北海道内の学者らで構成するアイヌ政策検討市民会議が3月に公表した「アイヌ施策推進法改正に向けてのアンケート」結果を紹介。「アイヌ施策推進地域計画が、アイヌ民族諸団体の自発的な意思が尊重されていると思うか」との問いに、65・8%のアイヌが「思わない」と答えたと指摘しました。
内閣官房の小原昇アイヌ総合政策室長は「北海道内各地で説明会を開催する」と述べるだけでした。
紙氏は、アイヌ政策推進法見直しへ「アイヌ民族諸団体が直接参加できる仕組みが必要だと思うか」との問いに、81・6%が「そう思う」と答え、「アイヌ施策推進法はアイヌ協会会員だけのものではない。全てのアイヌの法律だ。多くの意見が反映される仕組みが必要」などの意見が出たことを紹介。ノルウェーやフィンランドは先住民族が政策づくりに参加する仕組みとして、先住民族サーミの代表で構成するサーミ協議会があることを示し、見直しに向けアイヌ民族が参加する仕組みが必要だと主張しました。