2022年5月11日(水)
国は情報公開させよ
山下氏 PFOA汚染を追及
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日本共産党の山下芳生議員は4月28日の参院環境委員会で、発がん性や胎児への影響が指摘される有機フッ素化合物PFOAが、大阪府摂津市のダイキン工業周辺の地下水や土壌、農産物、住民の血液から高濃度で検出されている問題を追及しました。
山下氏は、地元の小学校では農業体験で収穫したコメを食べていたものの、今年は市内の全小学校で中止になるなど、生活に影響が出ていると指摘。「特に住民は、農産物の調査を求めている」と追及しました。農林水産省の江崎典宏大臣官房審議官は「農産物の汚染実態調査は重要だ。農水省は、自治体が調査を希望する場合は支援も可能となるよう措置している」と答えました。
山下氏は、住民が署名運動でダイキンの情報公開を求め、市議会は、国が職員も派遣し、健康影響や水環境の調査などを行うよう求める意見書を全会一致で可決したと紹介。「国として情報公開させ、調査を行うべきだ」と迫りましたが、山口壮環境相は「大阪府にしっかりやっていただきたい」と答弁しました。
山下氏は「大阪府任せでいいのか。土壌の基準もできていない。米国では1兆1千億円かけてPFOAなどの調査や浄化が行われる。あまりに遅すぎる」と批判しました。