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2022年4月28日(木)

映像業界 なくせ性暴力

被害者らが団体 連帯よびかけ

 性加害や性暴力の告発が相つぐ映画業界をより良い環境に改善させたいと27日、被害者や支援者らが「映像業界における性加害・性暴力をなくす会」を立ち上げました。同会のホームページに声明を掲載し、「誰もが安心して働くことのできる日が一日も早く訪れるよう―みなさんと共に連帯できることを心から願っています」と呼びかけています。

 3月に週刊誌で映画監督による性加害・性暴力が告発されたことを大きなきっかけに、さまざまなメディア、SNSなどで映像業界にかかわる人たちの被害の訴えが連日のようにあがっています。

 同会のメンバーには、俳優の石川優実さんや睡蓮みどりさん、映画監督の呉美保さん、脚本家の港岳彦さんなど12氏が名を連ねています。

 声明では、映像業界における性加害・性暴力は、人事権を持った人が地位や関係性を利用して俳優に性行為を迫るものが多く、劣悪な労働環境を背景にした製作スタッフへの性加害・性暴力も後を絶たないと指摘。「私たち業界関係者は、こうした被害・加害の数々を知りながら『芸能界ではよくあること』と感覚を麻痺(まひ)させ、ハラスメントに加担していなかったでしょうか」と問題提起しています。

 性加害や性暴力、それらを擁護する二次加害が当事者だけの問題ではないと広く認識されることを望むと表明しています。

 多くの被害が、いまだになかったことにされていると強調し、映像業界における性加害・性暴力の実態調査などが必要だと訴えています。


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