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2022年4月27日(水)

メーデー 日本で102年

侵略に反対・9条生かせ

 5月1日は、世界中の労働者が団結と連帯を示す統一行動の日、メーデーです。

 起源は、1日12時間を超える長時間労働に苦しめられていた米国の労働者が1886年5月1日、8時間労働制を要求してストライキに立ち上がったことにはじまります。

 労働者の国際組織「第2インターナショナル」が、8時間労働を求める国際共同行動を5月1日に呼びかけ、初めて国際メーデーが行われました。

 日本では1920年5月2日、東京・上野公園で第1回のメーデーが開かれました。

 団結権もストライキ権もないもとで、約1万人ともいわれる労働者が参加。「8時間労働制」「治安警察法の撤廃」「シベリア撤兵」などを掲げました。

 戦争で禁止されていたメーデーが復活したのは1946年。東京では、約50万人が参加し、「働けるだけ食わせろ」「民主人民戦線即時結成」などを求めました。その後も「安保条約反対」「ベトナム戦争反対」「狂乱物価反対」などを掲げてたたかわれました。

 5月1日は、賃上げや労働時間短縮とともに、消費税反対、9条改憲反対など国民的課題を掲げた統一行動日となっています。

 今年のメーデーは、ロシアのウクライナ侵略とそれに乗じた改憲・核共有をねらう動きが強まるなかで、侵略戦争反対や憲法9条を生かした平和の構築が焦点となるなかでの開催となります。

 参院選を目前に控えて、新型コロナから労働者の生命と雇用を守るとともに、大幅賃上げと国民本位の経済への転換が求められるなかで開かれます。

 全労連、純中立労組などでつくる実行委員会主催の第93回中央メーデーでは、「働くものの団結で生活と権利を守り、平和と民主主義、中立の日本をめざそう」を基本スローガンにロシアの侵略糾弾、改憲・大軍拡反対をアピールします。大幅賃上げをはじめ最賃1500円・全国一律制の実現、人間らしく生き働くルールの確立、医療提供・公衆衛生体制の拡充、消費税減税、ジェンダー平等、気候変動対策、原発ゼロなどを掲げています。

■中央メーデーは代々木公園小音楽堂と広場で開催

 コロナ感染の高止まりや収束も見通せないもとで、参加規模を縮小し、「代々木公園小音楽堂およびイベント広場」で午前10時半から開催。パレードも1コース(青山通りコース)となります。

 中央メーデー参加以外の団体や個人には、地域でアピール行動とオンラインで式典視聴を呼びかけています。

 午前11時からの式典では主催者あいさつをはじめ、労働者の決意表明、日比谷メーデーや政党などからの連帯あいさつが予定されています。視聴用URLは全労連ホームページなどから入れます。


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